技術部長に聞く

高品質な製品を社会に届けていく
「モノづくり」の中心を担う
ミッションこそがやりがい
技術部長
大橋 潤司

Question_01
業務の魅力について教えてください。
私たち技術部のミッションは、研究開発部門が開発した製品を量産化に繋げることにあります。開発段階の製品は実験室レベルの量しか生産できない状態にあり、それを大量生産にまでスケールアップしていくためには、さまざまなブレイクスルーが求められます。安定した製造のためのプロセス開発はもちろん、生産技術の開発にも携わっています。研究開発部門と製造部門を結ぶ、味の素ファインテクノの「モノづくり」の中心的な役割を担っているのです。
サッカーにたとえるならば、守備的ミッドフィルダーのような存在。チームの安定感を演出する司令塔の役割を果たしています。このようなポジションに立つ技術部では、社内外のさまざまな人たちと連携して仕事を進めています。それが魅力であり、新しい製品を量産化した時に得られる達成感は格別です。

Question_02
経験していくのでしょうか?
配属後、最初に学ぶのは開発品の特性を評価・解析するための手法です。研究開発部門でつくられた開発品の特性を、製造部門で大量生産する製品においても再現するためには、その特性を「知る技術」が基本となるのです。また、スケールアップのために使うパイロットプラントを安全に稼働させるための知識も大切。これらの基礎的なスキルを身につけた後、先輩社員たちと一緒に個別の開発品の量産プロセスに取り組むことになります。
このような量産プロセスに加えて、新しい生産技術の開発も技術部における重要な仕事です。既存の設備や技術での対応が困難な場合には、新しい技術の開発や新設備の導入を自分たちで検討します。量産プロセスを深掘りするばかりでなく、幅広い知識を学びながら成長できることも技術部の魅力だと思います。


Question_03
教えてください。
AFTが提供する電子材料や機能材料は、止まることなく進化し続ける分野です。それだけに量産プロセスの開発にも迅速さが求められます。さらに、最先端のテクノロジーを支える材料のため、高品質な製品を安定的に供給することも重要なミッション。最近では、開発品の数も増加しており、開発スピードと、生産性の向上や品質の安定化を両立させることが課題になっています。
両立ということでは、量産プロセス開発と生産技術開発という技術部が担う2つの役割のバランスを図ることも大切です。量産プロセス開発に注力しつつも、未来を見据えた生産技術開発に取り組んでいます。量産プロセスの視点から、上流の研究開発ステップにおいても提案を行うなど、技術部のミッションを果たすために総合的な取り組みを進めています。

Question_04
大切にしていること何でしょうか?
私がまず大切にしたいと思っているのは「考え方の多様性」です。開発には壁がつきものですが、そんな時でも多様な考え方ができれば問題解決への選択肢が広がり、困難な壁を乗り越えることができます。そして、壁を打ち破った時の達成感や成長実感が、さらなる学びへのモチベーションになると考えています。
そのために重要となるのが、ともに働くメンバーへのリスペクト。お互いにリスペクトする関係を築くことにより、自由な発想が生まれ、多様性がさらに増していきます。この「個人のモチベーション」と「チームとしての成果創出」とのバランスも意識しています。たとえチームとして成果を出したとしても、メンバーが楽しく仕事ができていないようでは、技術部としての持続的な成長はありません。自分のアイデアを実践する経験を通じて、セルフモチベートできる人財を育てていきたいと思っています。メンバーの成長とチームの成功を両立できる組織づくりを目指しています。

Question_05
最近、誰もが気軽にAIを活用したり、スマートフォンを使って映画をつくったり、SNSによって自由に意見や音楽、デザイン、動画などを発表しています。このようにバーチャルな世界は、驚くようなスピードで進化しています。ついついバーチャルな世界に視線が集まりがちですが、それを実現しているのは「モノづくり」であり、当社はその進化を最先端の材料によって支えています。
このような進化はすべて「好奇心」が原動力になっていると私は考えています。そして、好奇心によって突き動かされる「行動力」の積み重ねが、世界を未来へと導いていきます。自分の中にある好奇心と行動力を発揮し、リアルなモノづくりによって新しい世界をつくっていきたい方に、私たちの仲間になってほしいと思っています。